ジュネヴァ・ジン

ジュネヴァ・ジンを知る

最終更新日:2021年2月17日

ジュネヴァ・ジン(Jenever)はジン発祥の地であるオランダの伝統的な製法で造られたジンです。

ドライ・ジンと比べて濃厚な香りや味が特徴です。麦芽の香りが生きたやや重厚な風味のためカクテル・ベースとしてではなくボトル毎冷やしてストレートやオンザロックで飲むのが好まれています。

ジュネヴァはジンの由来であるジュニエーブルという薬酒の名前がスイスの都市ジュネーブと混同されジュネヴァ(英語読み)と変形したものです。

オランダでは「イエネーファ・ジン」と呼ばれていますが、イエネーファはジュニエーブルのオランダ読みです。

「オランダ・ジン」「ダッチ・ジュネヴァ(Dutch Jenever)」「ホランズ(Hollands)」「スキーダム(Schiedam)」と呼ばれることもあります。スキーダムは18〜19世紀にジュネヴァ・ジンの中心的な生産地だったオランダの都市です。

2008年にEUのAOC(原産地呼称保護)の指定を受け、ジュネヴァ・ジンを名乗ることができるのはベルギー、オランダ、フランス、ドイツの特定の地域で製造されたもののみとなりました。

01ジュネヴァ・ジンの製造方法

ジュネヴァ・ジンの原料はドライ・ジン同様に大麦麦芽、とうもろこし、ライ麦などの穀物ですが、ドライ・ジンに比べて大麦麦芽を多く入れるため麦芽香が強くなるのが特徴です。また、ドライ・ジンと異なりあらかじめ混合し、糖化・発酵させ、昔ながらに単式蒸留器で2〜3回蒸留して造ります。蒸留液にジュニパー・ベリーなどの草根木皮を加え、再び蒸留することで香味付けします。

単式蒸留器を使うことで、香味が濃厚でコクのある味わいになります。

重厚すぎる味を落ち着かせるためにウイスキー同様に短期間樽熟成させることもあり、それによって薄い淡黄色を帯びます。

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