テキーラ | しっぽり...

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テキーラを知る

テキーラはメスカルというメキシコ特産の蒸留酒のうち、特に法律で定められた地域と原料で造られたお酒です。
メスカルはマゲイ(リュウゼツラン)という植物の葉を切り落として残る球状の茎の部分を原料に造ります。この球茎(きゅうけい)は見た目がパイナップルに似ていることからピニャと呼ばれています。ピニャを蒸して糖化させたもの押しつぶして搾り取った液を発酵、蒸留して造ります。原料由来の独特のクセと風味があります。

マゲイには150種類以上の品種があるのですが、メキシコ公式規格(NOM)によってメスカルとして認められるのは指定された地域で生育された数種類程度の品種です。特にテキーラとして認められるのは、特定地域(ハリスコ、ミチョアカン、ナヤリット、グアナファト、タマウリパスの5州)で生育されたアガベ・アスール・テキラーナという品種を51%以上使ったメスカルで、テキーラ村とその周辺で2回以上蒸留したうえで、メキシコ公式規格(NOM)とテキーラ規制委員会(CRT)による認証の印をラベルに表記していなければなりません。それ以外の地域で造られたものは、例え同じ原料と製法でもテキーラとは名乗れません。指定された5つの州に隣接する州(サカテカス、サン・ルイ・ポトシ、ドウランゴ)で生産されたメスカルはピノスという名前で売られています。

  1. テキーラの種類
  2. テキーラの発祥と歴史
  3. テキーラを材料に使ったカクテル

テキーラの種類

テキーラは原料中のアガベ・アスール・テキラーナの使用量から2つに分類されます。100%で造られたものを「プレミアム・テキーラ」、51%以上がテキラーナで砂糖などを混ぜて造られたものを「ミクスト(Mixto)」と呼んで区別します。
また、熟成期間によって「ブランコ」「ホーベン」「レポサド」「アホネ」の4つに分類されます。

「ブランコ(Blanco)」は60日以上熟成させないタイプで、無色透明なため「ホワイト(シルバー)・テキーラ」とも呼ばれます。爽やかで原料の風味が強いのが特徴です。

「ホーベン(Joven)」はブランコと樽熟成させたレポサドなどをブレンド、もしくはブランコにカラメルなどで着色したタイプで、金色がかった色をしているため「ゴールド」とも呼ばれます。

「レポサド(Reposado)」は樽で短期熟成(2ヶ月〜1年未満)させたタイプで「エイジ・テキーラ」とも呼ばれます。レポサドもホーベン同様に金色がかった色をしているため「ゴールド」とも呼ばれます。原料の風味と樽の香りとが混ざり合い、まろやかな口当たりが特徴です。

「アホネ(Ajone)」は樽で1年以上熟成させたタイプで「エキストラ・エイジ・テキーラ」とも呼ばれます。褐色をしています。長期間の熟成により重厚なコクと芳醇な風味と樽の香りがきいたテキーラです。特に3年以上熟成したアホネは「エキストラ・アホネ」とも呼ばれます。


テキーラの発祥と歴史

テキーラは16世紀にアステカ帝国がスペインに征服され、メキシコの地に蒸留の技術が伝わったことによって誕生しました。それ以前の時代からこの地域ではプルケというリュウゼツランの絞り汁を発酵させて造った醸造酒が飲まれており、これを蒸留することでメスカルというお酒が生まれました。

18世紀になって、テキーラ村でメスカル造りが盛んになり、政府公認の蒸留所ができ、19世紀にかけて発展します。

20世紀に入ってからの1902年に、植物学者のウェーバーがテキーラ町のメスカル造りに使われていた植物をリュウゼツラン(アガベ)の一種であると認定し「アガベ・アスール・テキラーナ」と命名したことから、お酒の名前も町の名前と植物の名前をとって「テキーラ」と呼ぶようになりました。

テキーラが世界的に知られるお酒となったのは1968年に開催されたメキシコ・オリンピックがきっかけで、特にテキーラをベースにしたマルガリータというカクテルがブームとなったことが大きく影響しています。

テキーラが世界的なお酒としての知名度を上げると、産地がテキーラ町以外だったり、テキラーナ以外の原料で造ったメスカルもテキーラというラベルで売られていることが、メキシコ国内で社会問題化して1974年の法規制で産地と原料による呼称が厳格に定められることとなりました。



テキーラを材料に使ったカクテル