メロン・リキュールを知る
最終更新日:2021年9月18日
メロン・リキュールはメロンを原料に造られたリキュールです。メロンはスイカと同じウリ科の野菜で、みずみずしく濃厚な甘さが特徴です。メロン・リキュールはこのメロンの香味をスピリッツ(蒸留酒)に加えて造られます。
1964年にサントリーから発売された「ヘルメス・メロン・リキュール」が世界で最初に造られたメロン・リキュールとされています。その後1978年にアメリカで「Midori Melon Liqueur(ミドリ・メロン・リキュール)」の名で発売されたことに伴って人気を集めて世界的なリキュールとなりました。現在ではミドリ以外にもボルス社やデ・カイパー社などのリキュール・メーカーによって造られたメロン・リキュールが販売されています。
アルコール度数
17 〜 23%
01メロン・リキュールの銘柄ピックアップ
ミドリ
メロン・リキュールの代名詞と言える日本が誇る世界的なリキュールです。1978年にサントリー社がアメリカで発売しました。名前のミドリ(Midori)はもちろん鮮やかなリキュールの色から取ったものです。静岡産のマスクメロンの果汁のほか、ハネデューメロンのフレーバーなどを原料に、甘くまろやかでフレッシュなメロンの香味を再現しつつ、ウリ科特有の青臭さを抑えた完成度の高いリキュールです。
サントリー社は1964年から世界最初のメロン・リキュールとされる 「ヘルメス・メロン・リキュール」を日本国内で発売していました。1971年に東京で開催された国際バーテンダー協会(IBA)によるカクテル・コンペティションの際に「ヘルメス・メロン・リキュール」は世界のバーテンダー達から注目を集めて、特にアメリカのバーテンダーからはアメリカでの販売を熱望されました。それを受けて新たに生み出されたのが「MIDORI」でした。従来の品質を維持しつつアメリカの規格に適合するリキュールに仕上げるのに時間を要して、発売されたのは1978年のことでした。発売された年の全米バーテンダーズ・ギルドの大会の優勝カクテルの「The Universe」と準優勝のカクテル「Green Goddess」は、なんとMIDORIを使ったものでした。その後も色鮮やかでフルーティー味わいが高い人気を集め、5年後の1983年には販売国を世界20か国に広げました。2013年には消費者調査の結果、糖分を減らしてリニューアルされました。現在では世界50か国以上で販売されています。
- 度数
- 20%
- 生産地
- 日本
- 製造元
- サントリー