ウォッカ | しっぽり...

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ウォッカを知る

ウォッカは限りなく原料のクセをなくした無色透明の蒸留酒で、成分としては純粋な水とアルコール以外はほとんど含まれていません。
ウォッカの製法の特徴は原料を発酵、蒸留させた後の濾過(ろか)工程にあります。白樺(しらかば)やアカシアなどの活性炭で濾過することで、原料独自の成分を取り除き、純粋なアルコールに仕上げます。また、ウイスキーやブランデーなどのように樽熟成などをせずに、そのまま瓶詰めします。こういった製造工程を踏むため、原料は多様で麦などの穀物や、サトウキビ、ジャガイモだけでなくブドウなどの果物やミルクが使われることもありますが、最終的に仕上がるウォッカはどれも無色透明で原料由来の香りがなくクリアな味となります。
  1. ウォッカの種類
  2. ウォッカの起源と歴史
  3. ウォッカを材料に使ったカクテル

ウォッカの種類

ウォッカ自体は限りなくニュートラルであることを目指して造る蒸留酒ですが、最終的にレモン、りんご、チェリーなどの果物や草根木皮などで風味を加えたものもあります。純粋なウォッカを「レギュラー・タイプ」香り付けしたウォッカを「フレーバード・タイプ」と呼んで分類します。

「レギュラー・タイプ」ではロシア産の「ストリチナヤ」「ストロワヤ」「モスコフスカヤ」、スウェーデン産の「アブソルート」、フィンランド産の「フィンランディア」などが有名です。

「フレーバード・タイプ」ではバイソングラスで香り付けする「ズブロッカ」やリンゴなどの葉を加えて樽熟成させる「スタルカ」(いずれもポーランド産)などが有名です。


ウォッカの起源と歴史

ウォッカの起源には、ポーランド説とロシア説があって、ウォッカという名称自体は15世紀のポーランドの公文書に記録されているのが最古のものですが、より古く11〜12世紀頃からそれらの地域で地酒として飲まれていたという言い伝えもあり、20世紀後半には国家間での起源論争となり国際裁判にまでなったほどです。いずれにしても、ヨーロッパで様々な蒸留酒が飲まれ始めたのと同じ時代に、東欧の地域で飲まれるようになった蒸留酒がウォッカの起源のようです。
当時はライ麦で造ったビールやハチミツで造ったミード酒を蒸留したお酒だったと思われます。それをロシアでは「生命の水」を意味する「ジャズネーニャ・ヴァダー」と呼んで飲んでいました。この「ヴァダー」が「ウォッカ」の語源で、ウォッカとはつまり「水、液体」という意味ということになります。

現在、世界で知られているクセのないウォッカは、19世紀にロシアの薬剤師アンドレイ・アルバーノフによって発見された活性炭による不純物の吸着作用をピョートル・スミルノフがウォッカの濾過に利用する方法を見出したことで誕生しました。これが今も有名な「スミノフ」ブランドの始まりでもあります。ロシア皇室御用達となりました。
その後1917年に起きたロシア革命によるロシアの社会主義化に伴って資本の国有化と資本家の弾圧が起こったため、2代目のウラジミール・スミルノフがパリに亡命して製造を続けました。それが1933年に禁酒法が廃止されたアメリカでカクテルのベースに適したお酒として売り出されたことがヒットして世界的な蒸留酒として知られることになりました。



ウォッカを材料に使ったカクテル