アルコール度数
15°〜19°
- 中口
ロングアイランド・アイスティーは4種類ほどの蒸留酒をベースにしたロング・カクテルです。
ロングアイランドはこのカクテルが生まれたとされるアメリカの地名で、ニューヨーク州のロングアイランド説とテネシー州のロングアイランド説とがあります。
アイスティーはその名のとおりですが、材料にアイスティーを使わずにアイスティーの色と風味が作られているカクテルです。使用する材料が多くて作るのに手間がかかります。その飲みやすさとは裏腹にアルコール度数があるため、レディー・キラー・カクテルの一つとも言われています。
国際バーテンダー協会(IBA)ではウォッカのかわりにコアントローを使い、ホワイト・キュラソーは使わないレシピとなっていますが、ここで紹介しているレシピも古くから広く伝わっています。
ロングアイランド・アイスティーの材料
#ジン- ドライ・ジン 15ml
- ホワイト・ラム 15ml
- テキーラ 15ml
- ウォッカ 15ml
- ホワイト・キュラソー 2ティー・スプーン
- レモン・ジュース 30ml
- コーラ 40ml
- シュガー・シロップ 1ティー・スプーン
- クラッシュド・アイス グラスに詰める
- レモン・スライス お好みで飾る
- ライム・スライス お好みで飾る
- マラスキーノ・チェリー お好みで飾る
ロングアイランド・アイスティーの作り方
- グラスにクラッシュド・アイスを詰める。
- コーラ以外の材料をグラスに注ぐ。
- 冷えたコーラでで満たして軽く混ぜ合わせる。
- お好みで、スライス・レモン、ライム、マラスキーノ・チェリーを飾る。
ロングアイランド・アイスティーのエピソード
前述の通りロングアイランド・アイスティーの起源にはニューヨーク州ロングアイランドとテネシー州ロングアイランドの2つの説があります。
ニューヨーク州ロングアイランド説
ニューヨーク州のロングアイランドはアメリカ合衆国東海岸にある大きな島です。
バーテンダーのロバート・ローズバッド・バット(Robert "Rosebud" Butt)氏の主張によると、彼がニューヨーク州ロングアイランドで働いていた1972年に開催されたトリプルセックを使ったカクテル・コンテストの作品としてこのカクテルを考案したこのことです。
彼のレシピではラム、ジン、テキーラ、ウォッカ、トリプルセックをそれぞれ同量使っていました。
このカクテルはたちまち人気になり、1980年代には世界中に広まりました。
テネシー州ロングアイランド説
テネシー州のロングアイランドはテネシー州キングポート市のホルストン川に浮かぶ島です。
伝説によると、この地域出身のチャールズ・ビショップ(Charles Bishop)、またの名はオールド・マン・ビショップ(Old Man Bishop)が、1920年代に生み出したとされています。
彼のレシピではラム、ジン、テキーラ、ウォッカ、ウイスキーにメープルシロップを加えたものだったようで、かなり強いお酒です。
その後、1940年代に息子のランサム・ビショップ(Ransom Bishop)がレモン、ライム、コーラを加えたレシピに改良したと言われています。
彼のレシピではレモンとライムを1/2個ずつ絞り、ラム、ジン、テキーラを15ml、ウォッカ、ウイスキーを30ml、メープルシロップを15ml、最後にコーラを120mlというものだったと伝わっています。
1920年代は禁酒法の時代で、一見お酒ではないかのように見えて、強いお酒が追求された結果の産物だとして、この説を指示する人がいる一方で、ウォッカがアメリカで一般的に飲まれるようになったのは1930年代以降なため、ウォッカを材料に作ったというのは信憑性に欠けるという主張もあります。