ビターズを知る
最終更新日:2022年12月18日
ビターズ(bitters)とは、様々な薬草・香草・樹皮・精油などをスピリッツ(蒸留酒)に漬け込んで造ったリキュールです。苦味が強いのが特徴で苦味酒や苦味剤とも呼ばれます。
元々は胃薬として使われていました。現在は、カクテルに苦味や風味や色味を加えるためのスパイスとして使われるものと、消化促進のために食前酒や食後酒として飲まれるものとがあります。
カクテルに使われることが多く、その場合の使用量はほんの数滴なので、ビターズ・ボトルという専用の容器に入れておくことが多いです。ビターズ・ボトルはひと振りで1ダッシュ(数滴程度)出るようになっています。
アルコール度数
30 〜 45%
01ビターズの歴史
ビターズは古代エジプトでワインに薬草を漬けて飲んでいたのが起源です。中世以降にアラビアからヨーロッパにアルコールの蒸留技術が伝わったことがあいまって、ルネッサンス期(14〜16世紀頃)には原料成分をより多く抽出し濃度の高いビターズやトニックを造ることができるようになりました。現在のビターズの原型はこの時代に確立したものです。
その後19世紀に入って、様々なお酒を配合して楽しむカクテルと呼ばれる飲み方が流行し、ビターズはカクテルに調合する材料としても使われるようになっていきました。現在、ビターズの中でも最も有名なアンゴスチュラ・ビターズが誕生したのはこの頃です。また、オレンジ・ビターズが生まれたのもこの頃です。ビターズはもともと強壮剤や健胃剤として作られたものでしたが、カクテルの流行と共に人気を集めていきました。
02主なビターズ
アンゴスチュラ・ビターズ
アンゴスチュラ・ビターズはビターズの一銘柄で、ラムをベースにリンドウの根や数種類のハーブやスパイスを配合して造られているビターズです。 1824年にドイツ人医師のヨハン・ゴッドリーブ・ベンジャミン・シーゲルトがベネズエラのアンゴスチュラ町(現シウダ・ボリバル市)で考案したことからこの名前がつけられており、アンゴスチュラの樹皮は使用されていません。 元々、健胃・強壮薬として造られました。
- 度数
- 44.7%
- エキス分
- 9%
- 生産地
- トリニダード・トバゴ
アンゴスチュラ・ビターズの銘柄ピックアップ
アンゴスチュラ・ビターズ
アンゴスチュラ・ビターズはビターズの一銘柄で、ラムをベースにリンドウの根や数種類のハーブやスパイスを配合して造られているビターズです。 1824年にドイツ人医師のヨハン・ゴッドリーブ・ベンジャミン・シーゲルトがベネズエラのアンゴスチュラ町(現シウダ・ボリバル市)で考案したことからこの名前がつけられており、アンゴスチュラの樹皮は使用されていません。 元々、健胃・強壮薬として造られました。
- 度数
- 44.7%
- エキス分
- 9%
- 生産地
- トリニダード・トバゴ
オレンジ・ビターズ
オレンジ・ビターズとは、スピリッツに柑橘系の果皮を主体に、各種スパイスやハーブを配合して造られたビターズの一種です。
オレンジ・ビターズの銘柄ピックアップ
アンゴスチュラ・ビターズ
オレンジ・ビターズ