アルコール度数
13°前後
- 中甘口
ウォッカベースのカクテルです。 モスコー・ミュールとは「モスクワのラバ」という意味で、「ラバに蹴飛ばされたように」効いてくる、キックのあるお酒ということで名付けられたようです。ラバとは、雄のロバと雌のウマの混血させた家畜で、後ろ足のキックが強いです。実際はその名前ほど強い飲み物ではなく、さっぱりとした飲みやすさが特徴です。 日本ではジンジャー・エールを使うことが多いですが、ジンジャー・ビアーを使うのが本式です。
モスコー・ミュールの材料
#ウォッカ- ウォッカ 45ml
- ライム・ジュース 15ml(1/2個分)
- ジンジャー・ビア 適量
※ジンジャーエールを使っても良い - ライム・スライス 1枚
- 氷
モスコー・ミュールの作り方
- 氷を入れたタンブラーにウォッカを注ぎ、ジンジャー・エールまたはジンジャー・ビアーで満たし、軽く混ぜ合わせる。
- ライム・スライスを飾る。
モスコー・ミュールのエピソード
モスコー・ミュールの誕生には次のようなエピソードがあります。
1941年頃、ハリウッドのコックンブルというレストランの経営者だったジャック・モーガン氏が「ピムス・カップ」というカクテルのためにジンジャービアを大量に仕入れたのですが全然注文されず、その在庫をどうにか減らそうと、アメリカでカクテルのベースとして人気だったウォッカをベースに「モスコーミュール」を考え出しました。
ちょうどその頃、ジャック・モーガン氏の友人が銅製マグカップが売れずに困っていて「モスコーミュール」をそのマグカップで出してみて欲しいという話になり、試したところキンキンの冷たさが伝わるスタイルが評判になりました。
そこに目を付けたのが、当時アメリカでスミノフブランドの販売権を獲得していたヒューブライン社のジョン・マーチン氏。1946年に彼はスミノフの販売促進のために一計を案じます。ジャック・モーガン氏の許可を得て、ニューヨークの一流のバーで「モスコ・ミュール」を作ってもらい、その様を当時開発されたばかりのポラロイド写真に撮ります。その写真を持って他のバーへ行き、さも最新の流行っているかのように見せつけて、作ってもらって、また写真を撮る、ということを繰り返しました。
その結果、本当に「モスコー・ミュール」はアメリカで大流行して、スミノフはそのベースドリンクとして売り上げを伸ばしました。