アルコール度数
9°
- 中甘口
- 中口
アイリッシュ・コーヒーはアイリッシュ・ウイスキーをベースにしたホット・カクテルで、ホット・カクテルの代表的存在です。
アイリッシュ・コーヒーの材料
#ウイスキー- アイリッシュ・ウイスキー 30ml
- 赤ザラメ 1バー・スプーン
※コーヒー・シュガーを使っても良い - ホット・コーヒー 適量
- 生クリーム 適量
アイリッシュ・コーヒーの作り方
- 耐熱性のグラスかコーヒー・カップに赤ザラメかコーヒー・シュガーを入れたあと、濃いめのホット・コーヒーを注ぎ、ウイスキーを入れたあと、軽く混ぜ合わせる。
- 軽くホイップした生クリームを数mm程度の厚さにフロートさせる。
アイリッシュ・コーヒーのエピソード
アイリッシュ・コーヒーは、アイルランド西部にあったフォインズ水上飛行場(現在のシャノン飛行場)のシェフだったジョー・シェリダン(Joe Sheridan)が1942年か1943年頃に生み出したカクテルです。
航空機の航続距離が短かった当時、ヨーロッパとアメリカを結ぶ大西洋横断航空路には燃料補給のための中継拠点が設けられており、フォインズ水上飛行場もそのひとつでした。給油の間、乗客は飛行艇からボートでレストハウスへ移動して待たねばならず、冬の寒さが厳しい日は凍える思いをしていました。 シェリダンは、そんな乗客達に温まってもらおうと、コーヒーに地元アイルランドの名物であるアイリッシュ・ウイスキーを入れて提供し「アイリッシュ・コーヒ」と名付けたのでした。
その後、1952年にサンフランシスコのブエナ・ビスタ・カフェ(Buena Vista Cafe)のオーナーだったジャック・コップラー(Jack Koeppler)氏がサンフランシスコ・クロニクル紙の旅行記者だったスタントン・デラプレーン(Stanton Delaplane)と協力して、スタントンがシャノン空港で飲んだアイリッシュ・コーヒーの再現に成功して、アメリカで初めて提供しました。スタントンが書いていた旅行コラムで頻繁にそのことに触れたこともあって、アイリッシュ・コーヒーが広く知られることとなりました。
現在のシャノン空港では「シェリダン・バー&レストラン(The Sheridan Bar & Restaurant)」が営業しており、アイリッシュ・コーヒー発祥の地を記念するプレートが掲げられています。