アルコール度数
8°〜11°
- 中甘口
アメリカーノとはイタリア語で「アメリカ人」を意味しますが、カンパリとスイート・ベルモットというイタリアの代表的な2つのリキュールをソーダで割ったイタリア生まれのカクテルです。カンパリのほろ苦さと、スイート・ベルモットの甘さが程よくマッチしています。
グラスはタンブラーではなくてロック・グラスを使ってもよいですが、ソーダ水の量が少なくなる分アルコールが強めになります。
カンパリをドライ・ベルモットにかえるとアディントン、ソーダ水をドライ・ジンにかえるとネグローニというカクテルになります。
アメリカーノの材料
#カンパリ- カンパリ 30ml
- スイート・ベルモット 30ml
- ソーダ(炭酸水) 残部
- 氷
- レモン・ピール
- オレンジ・スライス お好みで飾る
アメリカーノの作り方
- 氷を入れたグラスにスイート・ベルモットとカンパリを注ぐ。
- 冷えたソーダ水で満たして、軽く混ぜあわせる。
- レモン・ピールをしぼりかけて、そのままグラスに落とす。
- お好みでオレンジ・スライスを飾る。
アメリカーノのエピソード
アメリカーノは、19世紀後半にカンパリを作ったミラノのガスパーレ・カンパリのバーで提供されていたのが最初です。当時はミラノ産のカンパリとトリノ産のスイート・ベルモットを使うことから「ミラノ・トリノ」と呼ばれていました。ですが、20世紀初頭にアメリカ人観光客の間で人気となったことから「アメリカーノ」と呼ばれるようになったと言われています。また、一説にはイタリア人ボクサーとして初めて世界ヘビー級王者を獲得したプリモ・カルネラ(Primo Carnera)にちなんで命名されたと言われています。彼が1933年にニューヨークで歴史的な勝利を収めたことから「アメリカーノ」と呼ばれ、このカクテルで祝福されたというエピソードがあります。
また、アメリカーノはスパイ映画007シリーズの登場人物であるジェームズ・ボンドが愛飲しているカクテルの1つとして知られています。