ブランデー・アレキサンダー(Brandy Alexander)のレシピ・作り方

ブランデー・アレキサンダーを飲もう。

最終更新日:2016年7月10日
ブランデー・アレキサンダー

オススメの飲み方・シーン

オール・デイ
アフター・ディナー
カクテル・グラス

アルコール度数

20°〜22°

  • 甘口

ブランデー・アレキサンダー(アレクサンダー)は、ブランデー・ベースのショート・カクテルです。アフターディナー・カクテルの代表格です。

クリーミーでチョコレートケーキのような甘口で、アルコール度数の高さを感じさせにくいため、飲み過ぎには注意です。

日本では単にアレキサンダーと呼ばる場合がほとんどですが、アレキサンダーにはジン・ベースのレシピとブランデー・ベースのレシピがあって、単に「アレキサンダー」と言った場合に海外ではジン・ベースのものを指す場合もあり、明示的に区別するのであればブランデー・アレキサンダーと呼ぶのが間違いないです。ジン・ベースで作る場合はジンの割合によって「アレキサンダー」と「プリンセス・メアリー」という別名のカクテルとして扱われます。またジン・ベースでリキュールをクレーム・ド・メントに変えると「アレキサンダーズ・シスター」になります。

このページではブランデーとクレーム・ド・カカオと生クリームを同量(3分の1:20ml)ずつのレシピを載せていますが、ブランデーの割合を2分の1(30ml)に増やして残りの材料を4分の1ずつ(15ml)とするレシピもあり、この場合は甘さが抑えめになります。

ブランデー・アレキサンダーの材料

#ブランデー

ブランデー・アレキサンダーの作り方

  1. 材料を強く、素早く、十分にシェークしてカクテル・グラスに注ぐ。
  2. お好みで上からナツメグをふりかける。

ブランデー・アレキサンダーのエピソード

アレクサンダーのレシピが記載された最も古い文献は1921年に名バーテンダーのハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)によって刊行された「ABC of Mixing Cocktails」です。こちらにはブランデー・ベースのレシピのみが記載されています。また1930年に名バーテンダーのハリー・クラドック(Harry Craddock)によって刊行された「サヴォイ・カクテルブック」にも記載がありますが、こちらにはアレクサンダー(No.1)としてジン・ベースのレシピ、アレクサンダー(No.2)としてブランデー・ベースのレシピが記載されています。

カクテルの考案者は不明で、名前の由来も諸説あってどれが本当かは定かでありません。

よく言われているのは1863年にイギリスのエドワード皇太子(後のイギリス国王エドワード7世)と結婚したデンマークのアレクサンドラ王女に由来するという説です。結婚式でアレクサンドラ王女に捧げられたことに由来するという説がありますが、当時は生クリームやクレーム・ド・カカオはカクテルの材料として一般的ではなかったことから、正しくないという意見もあるようです。または、1901年のエドワード7世の戴冠式もしくは1902年のアレクサンドラ王妃の戴冠式で捧げられたという説もあります。元は王妃の名前そのままに「アレクサンドラ」と呼ばれていたのが、いつの間にか「アレクサンダー(アレキサンダー)」という男性名に変化したとされています。

他には19世紀半ばのロシア皇帝アレクサンドル2世に由来しているという説や、古代のマケドニアのアレクサンダー大王に由来しているという説、19世紀のフランスの文豪であるアレクサンドル・デュマ(父の大デュマもしくは子の小デュマ)に由来しているという説、ニューヨークのレストラン「レクターズ」のバーテンダーだったトロイ・アレキサンダーが作ったことから名付けられたという説などがあります。

また、1922年のイギリス国王ジョージ5世の娘であるメアリー王女(Princess Mary)とラッセルズ子爵ヘンリー(Viscount Lascelles)との結婚式の際に作られたのが最初という説もあるようですが、これはジン・ベースの「プリンセス・メアリー」の由来と混同されているのではないかと思われます。