アルコール度数
6°〜8°
- 中甘口
ピニャ・コラーダはホワイト・ラム・ベースのロング・カクテルです。トロピカル・カクテルの定番です。ピニャ・コラーダ(Piña colada)はスペイン語で「濾したパイナップル」の意味です。パイナップルを絞って濾したジュースを材料に使っていたことからこの名前が付けられたものと思われます。日本語ではピニャ・カラーダと書かれることもあります。
ピニャ・コラーダ誕生の地とされているプエルトリコでは公式ドリンクとして宣言されており、アメリカでは7/10がナショナル・ピニャ・コラーダ・デイとされています(この日がそうなった由来は調べても情報が見つかりませんでした)。
このページではクラッシュド・アイスを含めて材料をブレンダーにかけるレシピを紹介していますが、ブレンダーを使わずにシェーカーでシェークしてクラッシュド・アイスを詰めたグラスに注ぐだけでも良いです。
ピニャ・コラーダの材料
#ラム- ホワイト・ラム 30ml
- パイナップル・ジュース 80ml
- ココナッツ・クリーム 30ml
※ココナッツ・ミルクを使っても良い - クラッシュド・アイス グラスに軽く一杯分(ブレンダーで材料と一緒にブレンドする)
- パイナップル カットした小片を飾る
- マラスキーノ・チェリー 1粒をお好みで飾る
※ミント・チェリーを使っても良い
ピニャ・コラーダの作り方
- クラッシュド・アイス、ホワイト・ラム、パイナップル・ジュース、ココナッツ・クリームをミキサーにかけ滑らかになるまで混ぜて、大型のグラスに注ぐ。
- パイナップルとマラスキーノ・チェリーを飾り、ストローを添える。
ピニャ・コラーダのエピソード
ピニャ・コラーダにまつわる伝説としては、プエルトリコで最も有名な海賊ロベルト・コフレシ(1791-1825)が船員達の士気を高めるためにラム、ココナッツ、パイナップルを使った飲み物を作って飲ませていたと言われており、これが後のピニャ・コラーダであると言われています。ですが、これはあくまで伝説であり、定かではありません。
ピニャ・コラーダの生みの親はラモン・"モンチート"・マレロ(Ramón "Monchito” Marrero)で、彼がプエルトリコ最大の港湾都市サンファンにあるカリブ・ヒルトン・ホテル(The Caribe Hilton Hotel)のバーテンダーだった1954年にこのカクテルを作り上げたとされており、同ホテルは2004年にプエルトリコ知事からピニャ・コラーダの誕生50周年を祝福されました。
その一方でサンファンにあるレストラン・バーのバラキーナ(Barrachina)は、バーテンダーのドン・ラモン・ポルタス・ミンガ(Don Ramon Portas Mingot)が、1963年にピニャ・コラーダを作ったと主張しており、店先には「ピニャ・コラーダ誕生の地」と示すプレートが掲げられています。
ピニャ・コラーダのバリエーション
ベース酒を変えた様々なバリエーションがあります。最も有名なのはウォッカ・ベースにしたチチです。またテキーラ・ベースにしたテキーラ・コラーダがあります。
その他にココナッツ・リキュールをベースに様々なリキュールを使ったバリエーションがあります。カルーアを使ったカルーア・コラーダ、ストロベリー・リキュールを使ったストロベリー・コラーダ、ミドリ・メロン・リキュールを使ったミドリ・コラーダ、アプリコット・リキュールを使ったアプリコット・コラーダなど様々です。これらは使うリキュールによって様々に色付くことからまとめてカラー・ピニャ・コラーダまたはカラー・コラーダとも呼ばれています。
また、お酒を使わずに作るバージン・ピニャ・コラーダ(バージン・コラーダ)があります。これはバージン・チチとも呼ばれます。