カルーアを知る
カルーアはコーヒーを主原料として造るコーヒー・リキュールの中で最も有名なブランドです。
メキシコのベラクルス州の高地で栽培されたアラビカ種のコーヒー豆を焙煎して抽出したコーヒーに、同じくベラクルス州で栽培されたサトウキビの絞り汁から砂糖の結晶を取り出した後に残る糖蜜(モラセス)を発酵・蒸留させて造ったスピリッツとバニラやカラメルを混ぜ合わせた後、8週間寝かせて、濾過、瓶詰めされています。
「カルーア(Kahlua)」の名前は、アラビア語でコーヒーを表す俗語「カフワ(kahua)」に由来しています。 1936年にベラクルス州でアルバレス兄弟が栽培していたアラビカ種のコーヒー豆を使用して化学者のモンタルヴォ・ララがカルーアを造り出しました。 甘くまろやかでクセのない風味から1950年代には世界的に人気を博していましたが、その人気を決定的なものにしたのが1970年代にアメリカのボストンで生まれた「カルーア・ミルク」というカルーアを使ったカクテルでした。1980年代には世界で最も売れているコーヒーリキュールとなりました。